◆活動の定義を求める

最後に「活動定義」として何を見い出すか?を書き添えさせて頂きます。

 

ボランティアの《活動定義》とは目的であり、その内容は「何に対して」「誰を対象に」「何を行うか?」を書き出し、「その活動は地域にとってプラスとなるか?」「その活動が本当に必要か?」(理由付け~結論付け)を行ってみます。
そして、「何を使って、どのように」と掘り下げて行くと、手段や人員、費用といった、形あるものが見えて来ます。

 

活動事例でご説明すると、

◆活動定義がみいだせられれば…

犯罪性質のある事案を対象とする場合は、特に交番の箱長と打ち合わせし、次に消防本部や消防団、公民館へ足を運ぶと良いでしょう。

 

検挙につなげる為には住民が自ら動く事!その為には、住民へのアクセス量を増やす必要があります。
その為にも、地域で名を挙げている方々へアピールします。

 

住民は、防ぐヒントさえ投げかけてあげれば、自然と動きを取る方が増えて来ます。
本能なのでしょうか、基本的に「自分の身は自分で守る」事は知っている様ですね。

 

スタート地点の町会長会議でも、余程のアイディアマンが居ない限り、カラダを使った「巡視」や「夜回り」にしか向って行かないのです。
「夜中まで当番制には出来ない」事も理解し、住民への負担も考えておく必要があり、永くできる行動をお知らせできれば、「これなら!」となるでしょう。

 

それに伴い、作戦や業界支援などを含めた戦略が必要となります。
水まき防犯を例えると、大通りから1本入った裏通りの角家に対し、「○時になったら前の交差点に、○○を混ぜた溶液をL字にまいて下さい。同時に、車輌へもぶっかけて下さい!」と人選して行わせるなど、指揮する側も少々知恵を使わなければなりません。

 

夜回りに対しても、関係のない時間帯に行っても意味はありません。
当時はタバコを吸う方だけを集め、居住先を地図に落とし、通常は何時に寝るか?など、幾つか質問し、「タバコを吸う時は玄関の電気をつけ、玄関先で吸って下さい。」と、その人にしか出来ない行動もお伝えしました。
この細工は魔除けの方法でもあり、自動的に時差監視へと持って行けます。

 

さて、次ページからは、当事案がどれほどのものだったかをお知り頂く為、地方紙が取り上げた新聞をスクラップさせて頂きます。