■避難着って通常に使えるものがいいんです

豪雨災害に見舞われた土地でのこと。

 

災害時、非常時のみなさんの行動を分析しながら、当人たちの意見を元に組んでみたのが「インナー(下着)」です。

 

特にレディースのセットアップには目線を作りたいと感じ、企画を立てました。

■メンズ品は街で手に入るがレディースが・・・

防災用としてではなくても、街にはアウトドア仕事着のショップも多く有り、メンズものは手に入りやすい反面、女性に使えるものがスポーツ店と固定されるという話です。

専門店化してしまうと、店舗のないローカルでは簡単には手に入らないのです。

 

ならば「作ってしまえ~」。

使う使わないはあとにくっつくものです。先ずは、こういった時のために使っておこう。日頃にセットしておくものとして扱っておかないと、ほんとうに必要になる人たちがその場にいたってことが結論なんですね。

■女性目線と災害目線の融合を

「普段着を緊急時に使えることで、余分な費用をかけなくて済みますね。」

これが発案した時のお言葉です。

 

防災とくくると「かた苦しい」「大げさだ」となるんですって。

となれば「日頃使い」に溶け込ませるようにしないといけません。

それと、取材中にも台風襲来で「危惧」するところ、被災女性たちの胸中も見えてきました。

ご年配者は、私のことより若い方たちを優先に!って。

幼子の母親は、私より子供のことを優先に!って。

 

若いから、年寄りだからって遠慮しないでいいように、万策に近づけられるように持っていこう。こういう事実をカタチにして表現したい!そう思った瞬間、ある方の一言が飛び出しました。「着替えがないと動きようがないの。食べ物より先ずはこのカラダをなんとかしないとさ~っ。」

あれ?津波に見舞われた方も同じこと言ってたよね。

■汚れたカラダ、濡れ身では室内にあがれない事実

「避難勧告・指示を受けて避難しようとするんだけど、既に豪雨だったの。」

「突然だったよ。水が流れ込んできたの。ここまで絶対水はこないって言ってたのに。」

これがいま避難生活をなさっている方の事実でした。

ところが、避難先の公民館や集会場にたどり着いても、床に足を踏み入れられないんですって。

「もう足元どころか、上半身は豪雨でべっちょり。下半身はヒザ上まで水に浸かって、ずぶ濡れだったからタオルも借りたし、着替えようのない時間を座ることなく迎えたんです。」

「いきなりだと持って出ることもできませんでした。せめて着てれば救いようがあったし、玄関か勝手口の高いところにはリュックに入れとくといいわ。水が入ってくる反対側にね。」

 

質問:じゃあ何がどのくらいあれば良かった?

 

「あなたが言うドライウエア上下とサンダルとタオルね。もうすぐにも使わないといけないから、着るものは1セットじゃ足りないわ。だって避難所についてすぐ着替えるでしょ。お水流せないって言うから洗えないじゃない豪雨だもん。次の日からの着替えもいるから少なくても4セットが予備よね~。だから着てるのを入れれば5セットだけど、日頃から着るんなら日頃用にも3、4着いるじゃない。っていうことよ~っ。」

これが「現実」です。

 

質問:じゃあアウターは?

 

「避難着って言っていいと思うんですけど、スポーツウエアだったら乾きも早いわよ。ジャージ的なのは汚れてなければそのまま着て寝られるから。でもね、室内に居るだけならいいの。そのまま外に行って帰ってくるとやっぱり汚れるわ。ズボンがずっちゃってね、激しい動きができないのよ。外に行くときはあなたが着てるような作業着は欲しいわね~。屋内と外はやっぱり別になっちゃうわね。それと靴も必要になるわよ。水がひけば長靴とシューズね。贅沢いうわけじゃないけど、長雨のあとの晴天は湿気が多くて身体が重いのよ。でもそんな結果って頭にないじゃない。しかも持って出られるわけないもんそんなにたくさん・・・。」

 

質問:事前に着ておこうっかって考えってないですか?

 

「着てるものしかないって考えたら、着替えて逃げることを考えて準備するしかないわよ。でも、今みたいな大雨だったら天気予報気にしながらってできるけど、地震だったら無理よね~っ。毎日使ってないとダメね。」

 

質問:理想的にはどうあればいいと思いますか?

 

「避難所にも少しくらいはそのユニフォームっていうのがあってもいいんじゃない!?下着は流石に種類が多くなるでしょうから無理よね。だったら服だけでも大人が着てれば動こうってなるもん。子供の服もらいにも出られるし・・・。」

■そういえば私たちは既に使っていましたよ

着替えにかさばらないインナー。

省スペースで、乾きも早く、長時間着ていても疲れない臭わない。

それが「ドライウェア」なんです。

クール~ヒートまで季節に合わせたものがあるじゃないですか~

■インナーはお洒落な下着だけにあらず

着てそのまま出歩けるものがアンダーウエアになってると便利ですよね。

それが「スポーツフィットブラ」と「フィットスパッツ」のシリーズです。

■カラダへの保安も

災害時の性犯罪からも身体を守ること。

そして、ホールド感・フィット感・ドライ感は、着ているあなたの精神面も安定させてくれます。

 

日頃なら「補正下着としての役割」があり、フロントジッパーならば着替えもサッとできます。

授乳には「フロントジッパー」をおすすめします。

 


乳幼児がいる方は上記のタイプで授乳時の対応が可能になり、さらにはこういった場面を想定してデザインした製品も発表しました。

ブラ本体を授乳に対応させたデザインで、肌に優しいスウェット素材です。

スパンデックスという伸縮糸を使ってあるため、非常時でも軽くて動きやすくなっています。

なおバックホック式となります。

 

授乳の必要が無くなれば通常のスポーツ下着として活用ができますので、乳児ママにはベストな製品ですね。

ただし、メリットがあれば必ず「デメリット」もあることを体験しておいてくださいね。

お風呂上がりでカラダが湿ってると着にくいということなんです。

となれば、身体の湿り気を取る道具に目を向けるでしょう。

こうやって給水タオルの組み合わせにも着眼していきます。

 

じゃあそのタオルの大きさは??

 

そのタオル自体を毛布がわりにと思えば大きめのものにするでしょうし、専用ストックとするなら「コンパクト」にするでしょうし。

カラダを拭くことだけならばコンパクトなスポーツタオルで十分でしょうね。

 

それと「送風」

ドライウエアは自然乾燥で早く乾くのですが、ここには条件があります。

風の流れ!

風に当てられることで乾いていくんです。

そこでハンディ送風機といった、空気の流れを作り出せるものも同梱しておいてくださいね。

 

もう一つのデメリット

ポケットがない!!

隠し持つ必要のある品々(生理用品)や肌身につけておきたい貴重品の収納ができない。

そこでモバイル収納できるポケットを付けたパンツシリーズも考案してあります。


台風・豪雨・地震・火災

まず必要になるのが、普段着として使っておける下着です。

非常着=避難着=普段着と心がけてみてください。

台風や豪雨は、天気予報で情報を得て、事前に着替えておいてください。=いつでも逃げ出せる=飛び出せる!へ



そして「作業服」「防災服」もドライウェアで

女性の防災は「着の身着のまま」の克服へ


地震は突然やってきます。

持って逃げることも不可能に近いでしょう。

しかし、世の中は「非常持ち出し」=「リュック」と意識付けされていますよね。

倒壊は免れても、崩れ落ちたところから「柔らかいリュック」を探り当て、引っぱり出すことは可能ですか??

 

もちろん置き場所に神経使うのでしょうが、こういったアイディアを日頃に使ってみてはいかがでしょうね?!

 

発生後に津波や倒壊のおそれがない限り、後から掘り出せる工夫につながるのが、ハードケース型のクーラーボックスです。

 

ハードタイプのクーラーボックスを3つ使いこなしましょう。

1つ目

常温製品のストッカーとして、日頃から使います。

レトルト食品・缶詰・飲料水のストッカーとして使っておくだけです。

 

そこには「食料がある」ことを家族に知らないうちに植えつけられます。

となれば、後は家族にワンヒントさえ与えておけば「あなたが居ない時」でも安心でしょう。

2つ目と3つ目は

水濡れや圧迫を避けるための「保管庫」にしておきます。

 

先ず「水に濡れては困るもの」「潰れては困るもの」に分けてみましょう。

 

【水に濡れては困るもの】

「生理用品」「紙おむつ」「衣類」ですね。

ジップロックに詰めたあと、圧縮して入れます。

 

三日程度の数量を目安にしますが、衣類はオールシーズン使えるもので、かさばらない「ドライウエア」にすれば、大所帯でも有効です。

 

ソックス

わたしは新品の状態のクッションソックスというミリタリー用の靴下を6セット入れてあります。

 

インナーと足元がカバーできれば、あとは各自に必要なものへ目を向けてストックしておきます。

 

そして忘れないで入れておいて欲しいのが「背負うリュック」です。

クーラーボックスの中味を詰め替えていきます。

 

空になったクーラーボックスは「冷蔵庫」の食料を入れるために使います。

 

 

日用品は3つ目のボックスにしましょう。

 

「電池」や「ライト」「応急手当品」「サランラップ」といった「水に濡れては困るもの」が多くあります。

これらも、ジップロックに入れてこの中に収めます。

 

中に必ず入れておいて欲しいのが「不透明なポンチョ」

 

ポンチョはこの中でゴソゴソと着替えることもでき、寝袋にも使えます。

 そして「目隠し」が必要な時の「のれん」「カーテン」にも使えるんです。

 軍用のものならば「屋根シート」にも使えますよ。

 

簡易トイレもすっぽりと隠してくれるので、外で用を足すときにも使えます。雨避けいがいに「隠す」ことができるすぐれものなんですね。

 

着替えスペースは車の中や、目隠し(隔壁)のあるところでも行えます。

そして、避難時にこそ「防災服」「活動服」に着替えておいて欲しいのです。

 

防災服を着こなせば、それらの収納品などにも目配りが効きます。

なんといってもミリタリーポーチやタクティカルベストといったものも、バッグがわりになっていきます。

わたしは10パーツツール(ナイフやフォーク、ドライバーなどがセットされたコンパクトツール)などをベストに仕込んで保管してあります。

 

貴重品を身につけておくためにも、活動服を着込んでみてセットアップしておくと優位ですよ。

 

当面は頻繁に着替えられないので、初めに動きやすくしておいてください。

 

着替えとトイレの隔壁に使えるのがこれ。

 

海辺でも見かけるタテ型ドームテントです。

シャワーフックもつけられるので、底面はすヌケになっています。

 

余裕スペースがあれば揃えておくのもいいでしょうね。

女性は「分散型備蓄収納」が有効かと思います。

会社には自分の着替えを中心に。

居住先には家族分と食料をプラスして。

車があるなら「着替え」と「工具」や「ライト類」、タオル程度までは載せておけます。

 

家屋の中も「分散型備蓄収納」することも可能です。

2階建てなら1Fと2Fに分けたり、外に納屋や車庫があるなら内と外に分けられます。

活動服も写真のとおり圧縮をかけると厚さ3cm以下になります。この程度ならスペアも多くストックしておけますよね。

非常時は色気をなくすこと

災害時の性犯罪へは、自ら防御してくださいね。

参考アドバイス記事がありましたので、リンクかけておきます。

☆女子が実践する「下着が透けるのを防ぐ方法」

☆災害時にはおしゃれよりも動きやすい服装を

☆だから 女を捨てろって!被災時に知らないといけないこと