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☆周囲の音


《豪雨土砂》

土砂災害は川水の様に「量が増えて来るのがわからない」がネックとなる。

当然、雨がドシャ降り状態で屋根をたたく事となり、トタン屋根では屋内での会話もままなら無い!

そんな中で、外からの呼び掛けや地鳴りなど、とうてい聞き取れるものではないでしょう。

 

外に出ての警戒も、明るい時間帯ならまだしも、暗闇でさらに豪雨の中、山肌を自らの目で確かめる事は困難。それが出来たとしても、よほど、専門的な見方をしなければ察知出来ないでしょう。

察知できたとして、周辺に知らせる手段も必要。

いかに早く裏山が崩れる事を察知できるかが、今後の課題ですね。

それと平行して、自主避難の基準と誘い方も改善が必要。

《地 震》

家屋やクルマに防犯装置を取り付けてある場合、振動によりアラームが鳴り響く。時間経過で鳴り止むものなら良いが、鳴り続ける物だと自分が埋まっている時には、居場所を知らせる合図もかき消され、聞きとってもらえない可能性がある。

地滑りなどの土砂災害でも、土砂が外壁を突き破れば、窓に取り付けた「振動センサー」「マグネットセンサー」も作動する事となる。

軽微なら、ある意味、警告音とはなるのだが…。

《水 害》

自動車や通電する家屋警報器は水分でショートし、鳴り続けることに…。

《総 体》

総体的にはヘリの音にも邪魔される場合がある。

阪神淡路でも上空には多数のヘリが旋回。地上でもチェーンソーなどの音も鳴り響き、鳴り止まぬサイレン…。

そんな中での要救助者検索は、ことさら音に神経を使う事となる。


聴診器を人命検索に用いてみる

特殊なソナーも必要だが、専用機器はそんなに数多く準備する事は出来ないし、操作要領も必要。

外周音に惑わされずに検索できるよう、市販品で賄ってみる。

 

埋もれている方の意識があり、呼び掛けに反応があれば、聴診器でも変化を知る事が可能。

但し、チューブの長さは一定の為、対象物にはそれなりに近寄る事となり、危険な部分に踏みいる事にもなり得る。

 

家屋であれば反響を見越せる柱等、埋まっている人の付近にまで延びていそうな、木材や鉄筋部分にあて、呼び掛けへの反応を読み取る。

 

医療用聴診器はコスト的にも手軽で、大半は耳管の交換も可能である。

但し、首からかけていて「医療従事者」と勘違いされない工夫が必要だ!!