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⑩取り扱いの報告


一般的には「活動報告」の事です。実際には支援者よりも、被災者の方が発災当日から取り扱う案件が多い為、「取り扱い報告」と記させて頂きました。

 

ボラは被災者側のニーズがあり、ボラセンからの指示での動きが主になりますので、活動枠も明確で、取り扱った項目も書類として残せやすくなります。それよりも、発災当初の資料が残りにくいという事なのです。

 

発生当初からは「被災者自身」が、様々な場面に手を貸しながら過ごす事となります。外部からの支援者が入って来るまでの間に、「被災者自身」が携わった事をメモに残しておいていただけると、非常に有り難いのです。

そのメモは、後に関係部署が取りまとめる際の資料ともなり、実際、現場を直視していない、空白の時間帯の出来事が、あなたの手で明確になって行きます。

 

書き方としては、「何月何日、何時何分、どこそこで、何々を、誰々と行った。(状況説明)」+経緯(状況と結果、感想)を付け加えておくと、資料として活かされます。

 

災害には地域性があります。こと、地震の様な広域事案となれば、海側、山側の違いだけでも、建造物に問題があったり、土壌が異なれば、道路の作り方を変える必要も出て来るかもしれません。

 

自治行政や政府にとっても、以降に対策を施す際、「どんな事態に何が必要なのか?」が見えない事には、手の施しようもありません。

公助の時期になれば、記載したメモを行政の担当者にお渡し下さい。

 

そして、災害に強い街づくりの為、「何を行っておけば良いか?」を皆さんの手で知らせてあげましょう。