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☆ボランティアは「あくまでもボランティア」


ボランティアの資質って?

そう聞かれれば「できる人が・できる事を・できる時にしていただける行為で、自責の活動です。」と誰もが答えます。

 

ボランティアが増えると営利企業体が泣く?

日本のボランティアに対するイメージが、無償で代償のない行為と受取られがちですが、実際には犯罪の多い地区からの依頼で、地域予算を頂いての活動もあります。

しかし、この活動も度が過ぎると、実は営利企業体に影響をおよぼす事があるのです。

 

特に防犯面では、警備会社という営利体が存在しています。

そこへ少額でボランティアが動いてくれるとなると、警備業者・企業の仕事を奪う事にもなりかねません。

 

私達ボラの悪い癖ですが、行政や営利体が動く前に活動してしまうと、社会のバランスを崩す恐れもあるということです。ボラは何やってもOKとはならない事も知っておいてください。

 

災害復興の時も、被災地全体が自立出来る様、経済を巻き込んで行かなければなりません。

これが自治行政も住民も、その時から新たな時代を向かえられる様に、足掛かりを得るタイミングとなります。

 

災害規模が大きくなればなる程、被災地以外での経済活性を考えて頂かねば、自治行政の破たん、次に国自体が破たんする事になります。

このバランスを取るにはボラ活も一線を引き、あくまでも自助と共助の枠を超えない程度にルール化しておきたいものですね。

 

それと、まだ続ける必要があるのか?など、その活動自体の必要性と切り上げるタイミングも判断出来る様にしておきましょう。

 

そうしないと延々続けなければならなくなりますので…。

根っこが生えるボランティア そこからも問題が…!

2011年3月11日に発生した「東北地方大平洋沖地震」(東日本大震災)では、初動のボランティア達には待ったがかかりました。

無理して入られた方も居られますが、大半が近隣の方でした。

 

遠方のボラを含む支援隊には、道路事情が見えず、入ってくる情報は広域に交通網が寸断された状態。電気通信網も広域で停滞。燃料の供給を一時ストップさせる(パイプラインでの供給の事)。その為、地震での影響がなかった隣接県でも、都市ガスなど、パイプラインを使う一般家庭へも供給元で停止の可能性もある。これは、連鎖火災を防止する為、揺れによる自動停止が作動した部分と、任意で停止した部分がありました。

 

工業界でも同様で、石油コンビナートも供給弁を閉鎖。重油もガスも供給されない状態でした。自動車用ガソリンも生成不可能な為、販売店に供給出来ず。

 

さて、この状況下での活動者はというと、

創造(想像)性豊かじゃないと出来ないですね。

 

この程度の情報から、被災地域や被災者の立場になって、自分なら今必要となるものは何か?を考え、既に準備に入っている瞬間。これが押さえが効かなくなる瞬間でもありますね。

 

結局、人よりも早く動く事が「良し?悪し?」にも結論を出せずにいます。

 

この際ですから、悪い(と言い切れない)ケースを書いておきましょう。

 

自己満足なのがボラの世界です。

 

決して悪い意味には取らないで下さい。

報道などで取り上げられたり、表面化する部分が少ないという意味でです。

 

しかも、達成感がある場合と、途中下車してしまう場合もあります。

これを皮肉と受けるかは人それぞれでしょう。私的にはボラはメジャーにならないでも良いと思っていますので… 

 

しかし、一連の活動者には、各々が抱く「誇りと信念」を持っています。だから奉仕活動となるのでしょう。

 

民防では、「救う側に立っての信念は脱ぎ捨てるべき」とお伝えしています。これも、救われる側に立たないと、必要性が見出せないからなのです。

 

「救おう!」が旺盛になればなる程、まつわる総てを一人に背負わす事となり、終いには後に続け!が出来なくなってしまう。

救助用品から救出グッズ、さては救命用専門ツールやレスキュー車まで必要となったら、それは自主防災や「公」の所管でしょう。

それよりも、「内助の功」「縁の下の力持ち」的な活動を軸に考え、周囲の方々と協和・協働して欲しいのです。

 

さて本題ですが、一足早く現地入りすると、ボランティアセンター立ち上げに間に合います。その一角は2日あれば構築出来るでしょう。

 

ここが問題で、初期段階から着手した方は、引上げのタイミングを見失う事が多いのです。

 

「構築→起動→運営→運用」と、初期から携わった人が居なくては回らなくなってきます。

だから抜け出られなくなるんです!

 

まるでアリ地獄の様に、次から次と問題が発生し、解消に向かえば向かうだけ、自分が居なければ…!って根っ子が生えてしまうのです。

 

結果的に、職を失って「ボランティア難民」となる方も多いのですよ!

一旦始めると抜け出られないのもボラの良さ?!なのかもしれません。

 

もう一つの理由として、控えの選手が居ない事も挙げられます。

 

3日従事すれば4日目にはリリーフが居ないと、延々と続けて行かねばなりませんよね。

被災当事者ならまだしも、外核からの支援者とあれば、前項同様、引き揚げたくても戻れない状況となってしまいます。

 

民防の最終目標ですが、多くの「防災人」を点在させておくことが、この問題解消につながって行くのだと感じています。