☆送電出来ない!電気が作れない!


2011年3月11日に発生した「東日本大震災」では日本史上、最大でかつ、広域となり、電気を作るシステムにも甚大な影響を及ぼした。

 

世の中から「電気」が無くなると、交通機関が先ずストップ。

そして、働く側にも「出社困難」。さては「営業困難」となってしまう。

人はいったい自然光だけでどの位動けるのだろうか?

電気などなかった原始時代はどのような生活だったのか?

これから現代人が経験し、体験する事となる。

 

ここからは、生活密着型エネルギー(ライフライン)の一つ、「電気」に関する「計画停電」について記載しておきます。

輪番停電

輪番停電(りんばんていでん)とは、電力需要が電力供給能力を上回ることによる大規模停電を避けるため、電力会社により一定地域ごとに電力供給を順次停止/再開させることである。計画停電(けいかくていでん)とも表現する。  

 

概 要

一般に輪番停電は発電所による発電能力の不足、もしくは発電した電力を供給する電力供給網(送電線、変圧器等)の能力不足のいずれかによって発生する。

このような停電は発展途上国では一般的どころか日常の一部にすらなっている傾向があるが、成熟した電力設備を持ち、電力需要予測や設備投資計画の発達した先進国でみられることはまれである。

電力会社が経験豊かな場合であれば、産業等への影響を最小限にするため事前に計画が広報される。しかし多くの場合、電力会社は電力供給が安全限界に近づくと事前通知なしで電力供給をカットしてきた。

 

停電は一定地域ごとに行われるため、一般家庭、オフィス、病院や公共施設などを区切って停電の枠外にすることは困難である。このため、自宅で医療機器を使用する場合や、病院などは自家発電による対応が必要である。また、発電機のない信号や31メートル以下の建物のエレベーターが使用不能になることから注意が求められる。

 

事例紹介

《アイルランド》

アイルランドでは1970年代から1980年代にかけて、労働組合のストライキにより、電力供給公社(ESB:Electricity Supply Board)が輪番停電を行うことが何度か発生した。1991年以来ストライキによる輪番停電は発生していないが、ESBはこのような事態に備え国内をA、B、C、X、Y、Zの6つの地域に分け、それぞれに停電のリスクが高い時間帯、中程度の時間帯、低い時間帯を割り振って3時間毎にローテーションすることとした。また、上記の地域の例外として、病院のある区画は優先区域と設定し停電の対象外としている。

 

ESBは停電の可能性のある地域およびローテーションを全国紙に掲載し、さらに電力需要が逼迫する時間帯の節電を国民にアピールする。実際に電力供給が逼迫した場合、まず停電のリスクが高い時間帯にある地域の一部、または全部への電源供給がカットされ、それでも足りない場合は中程度の時間帯の地域、低い時間帯の地域の電力の順番で停電していく。

 

《東京電力》

東京電力では2011年3月11日に発生した2011年東北地方太平洋沖地震により、福島第一及び第二原子力発電所をはじめ発電所および送電設備に大きな被害が発生したことにより、想定される電力不足に対応するため、日本政府より了承を受け管轄地域内で計画停電を行うことを2011年3月13日に発表、2011年3月14日から実施するとした。2011年3月15日以降の計画停電について、対象地域と時間帯は「(前日の)夕刻までに計画を作り報告する」と東電より説明が行われた。2011年4月末まで実施の見通し。