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さて「民間防災」に光をあててみましょう


「民間防災」を起動

民間防災は[社会での危機管理一般]として起動されます。

地域には住民や企業が存在し、さらには観光者も居ます!

企業には他の地域から通う職員や、出張者も居ます!

そこで

1.【民間で出来る事を創意工夫して】

「公」と「民」の狭間を埋めるためには、行政には「犯罪」と「災害」に強い街づくりを、企業には「災いに強い設備」を、そして「民」は各々の力で「災いに強く」なっておく事です。

民間防災には、何に臆することなく「得意分野を生かして自由に組立てられる」といった『小回りの利く身軽さ』をも兼ね備えています。

経営者にとっては「利益」を守る事につながりますから、顧客や職員をアナタの手でシッカリと守っておかないと、明日の利益を失う事になります。

結果的には、『人を守る事』は最終的に『自身を守る』事につながっていきます。

2.【各々の部門で活動を】

「何が起きてもおかしくない世の中!」

命さえあれば事後に対策も出来ますが、それ以前に「防ぐ」意識を持っていただく事が重要です。

しかし、万人に目を向けさせるにも時間がかかります。それは災いの種類があまりにも多いから…。

災いが多いならいろんな角度で見つめ、互いに気付かない部分をフォローしあいながら、万人の「意識昂揚」につなげていきたいのです。

3.【列島「災いを防ぐ」連鎖プログラム】

1、日本国(国) 2、国民(人) 3、企業(法人)が連動して「危機管理一般」を共有する事で、不足する部分の穴埋めに向っていけます。

国内には「住民と旅行者」が居ます。その方々は「地域」に滞在しています。その「地域」には「勤め先」や「会社・店鋪」があります。そのお店には様々な方々が買い物にやってきます。

働く方にも、買物にも課税され、国に納税されます。

こう書けばそれぞれが利害関係にある事が見えますね。ここが「経済」を巻き込むことにつながって行きます。


「業界支援」「企業応援」も重要なポイント

「餅は餅屋」

被害にあった同業者への「操業支援」、自社製品を被災地に送り込む「物資供給」も必要です。

こういった職域の範疇で行う事を「業界支援」と言っています。

また、全国展開する企業が同じ系列会社に対し、「操業支援」する「企業応援」には、事前の「物流ルート」も必要でしょう。

この様に、「災害時の物流を止めない」工夫が必要です。

民間防災は、地域のみならず、企業にも活用出来る代物です。

2017年からは、企業防災の有償指導員を送り込んでいます。

オーナーは元より、社員の方も自身の「安心・安全」の為に、是非ご参画頂きたいと思います。

その場が安心して買物や、観光が出来るとなれば、「防ぐ」で街おこしも可能なんです!

民間防災は、個人で出来る事ばかり

国内での防災活動体は、大きく二分する事ができますね。

一つは消防団といった、自治予算で賄われる「公設活動体」と、同志が集まる「私設活動体」、いわゆる任意団体です。

前者では訓練シーンや最新器具類の導入等を、マスコミを通して我々に安心感を与えています。が、ある公職が「本来、住民を守るべくして働いている公職は、こと災害時には米粒に均しい」とモラシていました。

「発災時は少しでも離れた場所へは向かえない!自分が居るその場の事で手が一杯だ!」これが現実です。

当然です。

予算が決まるという事は、行える範囲も定員も決まるわけですから。

そこで民間防災では、人員不足をカバーする為にも、小ゾーンでの「防災人」を増やしているのです。

個人が集まりアイディアを出し合う。そして周囲に伝えて行く。「その場での手が足りない!」を無くせば良いのです。

その結果、「防災人」が増えて行く!

そう、苦しんでいる私たちを救えるのは、「その時、その場にたまたま居合わせた人々」なのです!

こうお伝えすれば、「アナタも無縁ではない」ことがご理解いただけるでしょう。

防災意識 高低人口比率

この図を見ても、意識高い方々は職業の中にあります。

一般の方々は、この職業の中味は眼にする事ができません。

危機管理のネックは、影になってしまっている事が多いということ。

さらに、意識はカタチが見えません。

居住先・企業をみても、誰が知識者なのか、誰が有資格者なのかも外目からは伺う事ができませんよね。

「駆け込み寺」ではありませんが、意識をカタチにして可視化しておかないと、有事に際はあてがう事も出来なくなるんです。

民間防災では、活動の旗揚げシステム(正規登録)や、ユニフォーム(活動服・防災服・災害服)のオーダーメイドなど、皆さんを存在を平時の内に表面化させる工夫を仕掛け続けています。

防災人を増やしてプラスアルファ

皆さんは既に地域での防災訓練を経験されていると思います。

しかし、地域の訓練は「自宅被災」に重点がおかれている為、サラリーマンや日頃から外出の多い方、学生さんなどは、自宅被災だけでは済まない事にお気付きですか?

もちろん「災い」は地震だけではありません。

ではサラリーマンの1日を考えてみましょう。

起床し、交通手段を使い出勤します。休憩時間になれば食事をとり、後半のお仕事に就くわけですネ。そして1日の仕事を終え、帰宅されることになります。

このように就業時間を考えても、1日の3分の1=8時間は自宅以外となります。「残業や通勤時間を合わせると12時間近く」という方も居られるでしょう。

そう考えると[アナタが自宅以外で被災する確立は2分の1]ともいえるのです。

さらに「通勤距離」も関係して来ます。

特に職場では誰かが考え、実行しなければなりません。

これを国は「企業防災」、民間防災では、企業の内側から災いを防ぐことで、「企業内防災」と呼んでいます。

★いつ、どの様な災いに見舞われるか。職員が出社出来なかったら?

★従業員も、お客様も、取引先もなくて、営業は続けられるのか?

★建物が倒壊して商売が継続できるのか? を想像してみてください。

 防火管理者・防災管理者は、その為に居るのです。

この中のいずれかでアナタは被災する!

知識を共有する

特定の方だけを対象とするより、大勢の方が同時に知識を得られるシステムが必要です。

自主防災のリーダー的存在としての「防災士」も、担当エリアでの講習会を実施して、総べての居住人に受講してもらえば、一度に一律の知識が備わります。

ただし「災害」のみの知識ではありますね。

忘れないでほしいのですが、一番身近な「ドロボウ」や「交通事故」「火事」に対応出来なければ、資産や命を失う確率は下がっていかないのです。

それが出来て始めて、組織を誕生させられるのではないかと…。

地域リーダーを目指す“防災士”、「企業内防災」の為の“防火管理者”“防災管理者”、どちらも周囲との共有が無い為、知識を一人占め状態です。

私はそれが歯がゆく思い、防災テキスト「火事だ!119」とD-Bookをつくりました。

民間防災の最終目標は「想定死者数ゼロ」

これに向けて「防災人万人化計画(47プロジェクト)」を実施しています。

万一の時、その場に必ず知恵者が居るとは限りませんし、一人の肩に預けられませんからね。

実際、国民全てがスタッフである【民間防災】は、日本最大の「災いを防ぐ」活動体でもあるのですから、このメリットを高めておきましょうね!

行為も表に出さないと効果なし!

いくら「D-Book」や「テキスト本」、勉強会で知識を得ても、実際に行って頂かなければ、何の効果もありませんよね!

かといって、外からは室内を伺う事は出来ませんし、施されているかどうかも思慮できません。

ならば、安全対策を施せば、盗犯対策の「セキュリティラベル」を玄関先に貼り出していただければ、意思表示と同時に抑止効果も得られるのではないでしょうか。それを目印にすれば、幾度も同じ資料を配る事も無くなります。

★再生チップを使ったラベル(非売品)

これを貼り出しているお宅は、安全策を講じているという「合図」です。

「周囲のお宅がすべて貼り出せば、その一帯をドロボウからも守れますよね。」(これが作戦なんです。)

窓センサーは、外から窓越しに見えれば効果倍増!

設置の事実を見せられれば、後は、家族全員の意識を高めるだけです。

万人化へは、企業の協力も

民間防災企業連合会による、異業種連係が必要です。

より多くの方々にアピールする為には、家の中に入り込めるお仕事をされている方々に、「業界支援」を頂かなければなりません。

地域には「在宅介護」といった援護を要する方、乳幼児を持つ片親の家庭など、「自助」そのものが行えない方々も居られます。

この辺りは、外郭者では「なす術」もなく、民生委員といっても、全てを把握しきれませんし、民生委員一人に預けられない事です。

そこで、お部屋にお邪魔させてもらえる職種の方の協力が必要となるのです。

特に、生保・損保、ハウスクリーニング、ビルメンテナンス、常備薬、内装、建築、介護、消防設備点検会社などは、直接、目を通せることで、適格なアドバイスが出来るでしょうね。

ましてや無縁でもありません。ビジネスをからめて、お客様を守っておくのも、お仕事を成功させられるテクニックだと思います。

このように「防ぐ」要素は、顧客を失わない為のアピールプレイにも活用頂きたいのです。

防災とは“災いを防ぐ事!”

何がその人にとって「災い」なのかは、立場によって違います。

交通事故・ドロボー・火事・土砂崩れ・洪水・地震・リストラといった、「人」の生活を脅かす事案。

次の瞬間から生活が変わる、その人にとって、「今までの生活が著しく異なる」出来事が、「災い」という言葉で表現されるのでしょう。

犯罪・事故・環境・災害。

多くの「防ぐ」情報が、一つにまとまる仕組みがあると良いですよネ。

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《インタビューでの一コマ》

さて、「災害」って何?と聞かれたらなんて答えます??

 そうですね、やっぱり地震でしょうか?!

そうなりますよね。じゃあ「災い」って何?って聞かれたら?

 私にとっての「災い」となると…

 先日、クルマのドアに指挟んじゃいました!これも災いですよね?

それでいいんです。身近なところに潜んでるって理解できるじゃな

いですか。ならば、「防災」って何って聞いたら??

 災いを防ぐこと!?

ズバリです! さらにお訪ねしますが、交通事故は災い?

 はい。

じゃあ泥棒は?

 もちろん災いですよ!

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自分が経験していない事でも、ちゃんと「災い」を理解なさっているんですね。ならば防ぎようもあるはずです。

「ちょっとした工夫で安全になった」が合い言葉

「自治行政」と「民間」には狭間がありますし、「犯罪」と「災害」にも狭間があります。

見えた穴を埋められる様、「みんなが出来る、チョットした工夫」を実践して頂きたいと思います。

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たとえば

《水まき防犯》

目に見える効果として『水まき防犯』と言われるものがあります。

閉店後や就寝前には、侵入経路になりそう所や、窓の付近に水をまいておけば「足跡」を残してまで侵入はしないでしょう…。

これは「放火」にも応用が可能です。

ちなみに「放火」って、「災害なのか?」「犯罪なのか?」ってくくれないでしょう。ここですよね「防犯も防災の内」って証なんです。

降雪時は比較的ドロボウが減る!

理由はコレ→

ならば、雪の代わりに「水」を使ってみる。

しかも、自分のDNAが混ざっているものや、オリジナルの防犯水を活用するもよし!

《水はけ対策》

水まき防犯と対立させる事無く、大雨の時の事前対策として、「セッケン水」をまいてみる。

コンクリート面では、溌水力を発揮してくれます。

堅苦しさをとっぱらう

どこが「堅苦しいところなのか?」を知っておいてください。

危機管理の2本柱を頭の隅に!

クライシスマネジメントとリスクマネジメント

危機管理にはクライシスマネジメント(Crisis management)とリスクマネジメント(Risk management)の2つがあります。

国内ではこの2つを「危機管理」として一本化されて扱われていますが、両者の意味合いには少し違いがあります。

 

★クライシスマネジメント

危機事態の発生後の対処方法に関する点が概念の中心。

例えば、企業の事業継続計画や国の災害救助法といったもので、発災後からの生活を支える為にも用いられます。

ただし、そこには人それぞれに被害度の格差も発生します。

 

★リスクマネジメント

危機事態の発生を予防するためのリスクの分析方法等が概念の中心。

地域防災計画・地区防災計画といった「命を失わない工夫」を事前対策として確立して行きます。重要なのは「発生」して「その後」があるという事。

先ずは「事前対策」が無ければ、発生時に起動させられる「人」すら居ない事になります。

けっして「地震災害」だけではありませんから、勘違いのないように。

実際、年末大晦日に閉店後の宝石店に窃盗団が侵入して、初売りが出来なかったお店もありますからね!

これが保険がかかっていたとしても、従業員の生活基盤にも影響してしまうのですよ~っ! いかがです?!「防ぐ」事の重要性は理解いただけましたか?!

かた苦しさをトッパらう仕掛け

一般市民で行える「危機管理一般」と「地域全体」をかけ合わせて、「民間防災」と言い表わしました。

地域には、そこで暮らす「住民」とそこで営む「企業(法人)」が存在します。民間防災はこれらに対し、「災いを防ぐ側」の立場でアイディアの提供やアドバイスを行います。

基は、国の発する防災情報を、もっと民間に噛み砕いてお知らせして、実施していただこうと思い、スタートさせました。

それが1988年のことです。

当時は、まだインターネットも携帯電話も、パソコンも無い時代。

その時からも大きな「災い」、身近な「禍い」に巻き込まれながら、経験した事も付加して知ってもらおう!と動きだしたのが活動の基礎です。

防災ってなに?と問えば、「災いを防ぐ事!」と誰もがお答えになります。

ならば、「災いを知って」「災いを防ぐ」事をスタートラインとして成り立たせる。それも、万人へのアピールアクションとして。

ただ、民間防災を起動させる為には、「仕掛を作り、促進させる部署」が必用となります。

それが【総合企画室】なのです。

次項からは【総合企画室】について紹介いたしますね。