現在の閲覧者数:

活動服・ユニフォームへのアドバイス

ユニフォームや防災服・災害服といった活動服をお作りになる方へのアドバイスゾーンです。

 

あくまでも民間防災は洋服屋ではありません。

 

今日までの動きが伴っての話で、必要となったものが「着るもの着なくて動きは取れない」を解消するために取り組んだのが「ユニフォーム」だったのです。

先ずはユニフォームの必要性を感じ取っていただき、ご相談をお寄せいただければ幸いです。


身なりで動きが伝わることを実感!

着ているもので役割を知ってもらえる。

 

発生当初は、警察官も消防士もナースや町会長も、誰に相談していいのかわからないくらい「ごった返し」と課題を抱えてしまいます。

 

その場に人が集まり、情報が集まり、采配がスムースにしてくれたのが、なんと役務を知らせられる「ユニフォーム」だったのです。


1995年 阪神淡路大震災


それとワッペンなどにもアイディアと意図があります。

先ずは身分確立として「真似られないこと」。ここだけは完全に自分達のみが使っているものにしないといけません。

そこで用いたのが「ナイロン樹脂」。型をおこして一点づつ手作業で作ったのです。


2001年 ネイビーシリーズ(USAアトランコ社製)

1995年の阪神淡路大震災時の手薄だった犯罪抑止に着目!

平時から着ておけるタイプが必要で、女性対応型としてアトランコのBDU(バトルドレスユニフォーム)に着眼しました。

ネイビーカラーはアトランコとロスコが発表していますが、リップストップ生地はアトランコが上級素材とあって、輸入を試みました。

アメリカLAPDのSWATが採用したバージョンで、価格がなんと上着が21000円、パンツが19000円のセットなんです。

サイズはXXSレギュラー~Mレギュラーを取り寄せ、XXSでレディス、Sサイズで日本のMサイズとなります。

USサイズはかなり大きいのが特徴ですね。

 

2024年時点ではパンツのみが生き残って、履きつぶし的に日常着に履いています。


2014年 レスキューオレンジパンツを新調

1995型上着に合わせたパンツを新調しました。

活動服の出番は上着よりもパンツの方が数倍多く、先にパンツがイカレていくんです。

 

苦労するのは色合わせ。

レスキューオレンジという特殊カラーを色あわせし、生地を肉厚のドライウエアへ変更。

 

静電気防止キャンパス織でベトナムにて縫製。

ポリエステル65% コットン35%のドライウエア。素材配分は初期型上着と同じ配分です。

セイフティリーダーも採用
セイフティリーダーも採用
このパンツがいい と絶賛されている中村さん(中)以後に民間防災愛知県総代理店となっております。
このパンツがいい と絶賛されている中村さん(中)以後に民間防災愛知県総代理店となっております。


初期型上着はもう作ることができないため、上着が破損するまでは災害時の初動期活動服はこの「レスキューオレンジ」が民間防災【総合企画室】のスタイルとなります。



初期(1995年)型の上着がセットできないため、パンツメーカーにて特製されたシャツジャケットをセットアップして、あらたな活動者さんに採用していただきました。

 

東京救助犬協会(レスキュードッグ東京)さんの女性陣の活動服として採用されました。

東京の救助犬は女性の活動服として採用
東京の救助犬は女性の活動服として採用

2016年 オーダーメイド海外縫製のルートを開通

どうしてもUSサイズでは日本人には合わない。しかも輸入の費用がかなり大きい。

そこで、アジア・ユーロサイズを持っているところはどこだ??と考えが湧き、生地大国であるシルクロードチャイナの縫製工場に行き当たりました。

 

私も繊維には素人で、織り方もいろいろある中での制作案を示さないといけないわけです。ここからもデザインアイディアや使い方のイメージをカタチにしてくれる「矛先」が生まれた企画です。

2017年 クライシスコマンドスーツ

サイズダウンで女性にも対応させてみた
サイズダウンで女性にも対応させてみた

軽量ドライウエアで、ほぼオールシーズンタイプのBDUスタイルの活動服です。

国際救助隊のユニフォームでも使われている「オックスフォード」素材を使って縫製します。

非常時に「着て寝られる服」がコンセプトです。

企画当時は初夏・梅雨期の豪雨災害が連続して発生しており、何といっても乾きの早い素材で、水に強いものをと投げかけて仕上がったのがこのモデル。

 

梅雨期の豪雨対応時は何と!6着使い切って、7着目が必要になったという経験もしてしまいました。

6月~7月の豪雨時はドライウエアであってもエアコンのドライをかけていても、乾く間もなく次の事案が発生します。

外活動をそのまま続けてるなら濡れたままでも我慢というより流れで着ていられるのですが、ひとたび室内待機となると、着替えないといけませんよね。

 

それを経験してしまったので、配備服にされる際は最小限一人4着は必要なのと、雨対応時はインナーもドライウエアに、履物は乾かないので編み上げブーツとソックスも多く持ってると良いですよ。

 

ブーツは専用のドライヤーがあるので、ご準備なさっておいてください。

2017年 カラーバージョンを追加

非常時に活動する方々の色分けも必要で、簡単に自分流カスタマイズが出来る方法としてベルクロを多くしてトレードマークで見せられるように工夫してあります。

個別でカスタムを作るよりコストは低くなるユニフォームで、雛形縫製法を用いた製品です。

 

災害時の初期には「衣食住」をメインに活動する初動隊と、もうひとつの「い しょく じゅう」である「医・職・従」の活動者が動きます。しかも県外で組織だった方々が入り込んできますので、現地での受け入れが必要になります。

 

そういう時に役務で色分けされたユニフォームというのが必要で、語ることなく目標物になれるというメリットを加えたのがこのカラーバージョンの意図です。

上着はフロントボタン。

縫製が特殊で、裏側がリップストップの織り目でインナーとの摩擦を低減させています。

 

「一事案=長期着用」と、過酷な使用を考慮して製作しています。

ジッパーとボタンでどちらを使うか迷いました。

結論として、ジッパーは金具が破損すれば着衣自体が使えなくなる。

ボタンとすれば一つ取れても使える。ということで、ボタン仕様としてあります。

 

単色はネイビー・レッド・ブルー、ブラック、乗車タイプでレスキューオレンジにブラックパンツとレッドにブラックパンツの2種があります。

 

ジャケットはパンツインとアウトの両用。

パンツ裾にはベルクロしぼりを着けてあります。

裾はブーツオン(ハイネック部に乗せる方法)がお勧めです。


2018.11 地域安全・地域警戒活動服(機動服・保安服)

安全活動を維持する最前線の部隊「SAKURA(セキュリティ アクション キープアップ レンジャー)」を発表したものの、着るものが無いと活動者に失礼ですよね。

ということで「TOKYO2020(東京オリンピック・パラリンピック)」を迎えるタイミングで発表した活動服です。

 

警察の自ら隊などが使っている活動服をモチーフに、スーツの縫製を扱う方々に依頼しています。

総裏地ジャケットで、コンビのパンツは夏にも単体で使えるように薄手になります。

 

2019年2月にはF20型ジャケットスーツスタイルも発表。

パンツが薄いので、冬季はズボン下にヒートテックなどを併用ください。


2019,4月 防災志・防災士のグリーンベースの活動服

デザインサンプル
デザインサンプル

こと有事の際は事務方の動きが出来る人たちが全く足りません

そこで着眼したのが「はぐれ防災士」。

 

防災士さんの中には組織に属さない方々も多く居られるため、「独自のユニフォームが必要」との意見をカタチにしました。

 

いつの時代も不足する「事務方」は、長期に必要な部門なんです。事務系を担えるようになれば、災害時運営のプロといえるのですが、まだまだできる人材は少なく、生涯、表面には出てこない活動かもしれません。

 

 

防災士有資格者で情報班や避難所運営を軸に考えているならば、早いうちに旗揚げしてその存在を表しておくといいですよ。

このグリーンベースユニフォームはそういう時に使うためのものです。

 

2024年1月1日 能登半島地震後には「富山県防災士会」さんが上記写真の左から2ペア目のデザインを採用されました。


2019年 企業内防災服・自治行政防災服

カラートリアージを取り込んだ使い勝手の良い作業ユニフォームを受注製作しています。

 

カラートリアージは「部署課」を色分けする事で役務を可視化し、職員や来訪者への目標物となります。


24時間操業のライン工場などでは会ったことの無い職員も居たり、小さなネームプレートだけでは目印にすらなりません。

 

自治行政では危機管理部署だけが防災服が必要なわけではなく、申請受付で来訪者対応する部署にも色分けしたユニフォームが必要になります。

 

色分けで存在を表面化させておけば、「その申請はあの色の人のところへ向かって下さい。」と指示もスムースになります。

 

また、応援者への目標物となり、発生時からの混乱を少しでも解消する事が出来ます。

 

こういったアイディアを取り込んだのが「カラートリアージ防災服」です。


■メディアからのイメージ

 

警察や病院を題材にしたドラマはたくさんありますよね。

それぞれ制服や白衣・病衣といった衣装をまとい、誰が警官でドクターや病人なのかは一目瞭然です。

 

災害服や出動服を着こんだドラマや映画というと、気にしていないと見逃してしまってるかもしれません。

例えば小松左京さんの「日本沈没」、シンゴジラやウルトラマンシリーズの怪獣映画など。

 

民間防災の企画でも過去には「シン・ゴジラ」の劇中に出てきた環境省のスタッフが着ていた出動服をモチーフにした防災服もあったのです。

 

このように、部署や会社のイメージになっていくのも「衣装(ユニフォーム)」だということです。


なぜユニフォームに固執するのか

そこには単純明解な考えしかないのです。

 

自分の姿を表面化できれば自分自身が他人の目に入り安全だ!ということなんです。

 

自分が危険区域から突然いなくなったら気が付いてくれる。

そういった保安にこの防災服や活動服を使っていてほしい。

 

そして、防災人という立場を見せられるように。

周囲の人へは役務や存在の周知へむかえるように。

それだけです。

 

なので、民間防災は洋服屋ではありません。(笑)


そういった活動服はオーダーメイドで

アナタのためにお作りしています